moonfishwater28’s diary

気がつくとわたしの心から音楽が奪われていた。取り返そうとするけれど、思い出すのは昔のレコードばかり・・・今はもう手元に無いレコードたちを思い出しながら記憶の隅に眠る音、内側を作る本の言葉を集めたい。

2018-01-01から1年間の記事一覧

イッセー尾形一人芝居    おーいタクシー

「沈黙」でキャストに選ばれたイッセー尾形。てっきり「キチジロー役」だと思ったらあの残忍なお殿様役であった。この一人芝居、若かったせいか、そういう演出なのか、よく体が動いている。独り言が次々に続くと一人芝居の形態に近づくのであろうか・・芝居…

車輪の下  ヘルマン・ヘッセ著

この本の内容を心に収めようとすれば、必然的にヘルマン・ヘッセの生涯について読んだり調べたりせずにはいられない。主人公ハンス・ギーベンラードの「救いようのなさ」というのはそれほどのものである。 わからない宗教的背景もあちこちにある。優秀な子供…

エルトン・ジョン  シングルマンより

ほぼピアノの演奏で出来ているインストルメンタルに限りなく近い曲。最後のほうにわずかに歌詞が出てきます。神秘的な雰囲気が好きです。

五つの銅貨  

youtu.be名コルネット奏者レッド・ニコルズの半生を感動的に綴った名作。この映画に何度も流れる「五つの銅貨」を唄った子守唄の歌詞は以下の通り。過去ビデオの画面を見ながら拾い集めたものです。 この小さな銅貨は「望み」 いつか叶う「望み」 この小さな…

いい猫だね   岩合光昭著

猫のことはしょっ中思い出している。「楽しかったなあ」と思う。新聞広告で見て連絡し、まったく知らない人から譲り受けたキジ猫♂二匹。 この本を読み、家の猫もそういえば・・・と照らし合わせて考えたりもする。あんまり長生きはしなかったけれど充分楽し…

エレカシと斉藤和義   今宵の月のように

youtu.beこういうコラボは楽しい。再生して見れる。ありがたい時代だなあと思う。歌い方はぜんぜん違っていて、ミヤジは、まっすぐな発声。斉藤和義は、歌詞の語尾が下がるボブ・ディランに似た歌い方。どちらも良い。

やさしくなりたい   斉藤和義

最近、斉藤和義の唄が全部好きだと気づいた。ずっと「ポンキッキーズ」で聞いた「歩いて帰ろう」が気になっていたけど。なんだか歌詞もメロデイも、古くならない。色あせない。

百歳の美しい脳   デビッド・スノウドン

デビッド・スノウドンが疫学研究者になったのは「ニワトリ」が原因だという。思春期に、「体操選手」になることをふいにあきらめた彼は、放課後の時間を「ニワトリの飼育」にあてがう。裏庭に小屋を作り、品評会に出して賞を貰ったり、卵を売ることで小遣い…

夜中の薔薇   向田邦子著

印象に残ったところは大方、向田家に伝わる小さな簡単な、けれども昔懐かしいお惣菜の数々と、それらの背景である。鰹節は、「硬い石」みたいな塊で、毎朝、タオルに包んでご飯が炊けるときの蒸気で蒸らして削りやすくしたと言う。丹念に火であぶった海苔と…

90歳何がめでたい  佐藤愛子著

佐藤愛子から遠ざかって40年ほど経つだろうか。高校時代、文芸クラブの顧問にこう聞かれた。「今、何読んでる?」わたしは即座にこう答えた。「佐藤愛子!」顧問曰く「アホ!純文学読め!純文学!」~「はー、そういうものか」と思い、純文学を読もうとす…

草の花   幸田文著

「なにもかもが、いけないことだらけでだめだった」で、はじまる幸田文女学校時代のエピソード満載の随筆。ここで、幸田文は第一志望のお茶の水女学校を受験し、失敗するのであるが、それが、そばに居たらさぞはらはらするだろう、ということだらけだ。 生母…

グリム・スパンキー   愚か者たち

これはショートヴァージョンですが、全部聞くと「ざわり」と背中が怖気だつ感じさえします。女版エレカシでしょうか。「ポリスター」なんかを思い出します。

ブルーバード    ポールマッカートニー&ウィングス

この曲は吹奏楽部の引き出しの中に人知れず置かれていた楽譜の一枚でした。

黄金の檻   ①

カーテンはミルク色で光がうっすら通る。朝が来たばかりの頃なら水色がかっている。 私は「ミルク色」のままが良い。そうすれば、部屋中が「雪明り」に照らされて明るい、という錯覚の中に居られる。 アドベント三週目。雪の降らないクリスマスにも慣れてき…

振り返って

2017年があまりにもあっけなく終わってしまい、お正月らしいことをしなかったことが、早くも悔やまれる、1月の終わり。毎年、凧揚げだ、独楽回しだと、孫と浮かれるのだけれど、今年はひたすら、「なにやら」書いていた。思いつきというのが、もう手に…