ブルース・スプリングスティン
スプリングティンを聞いてみようと思ったのは、92年、4年半ぶりに同時リリースした「ヒューマン・タッチ」と「ラッキー・タウン」というアルバムのことを紹介した雑誌のページを読んだ時だ。そのページの切抜きを今も持って居るのは、歌詞の一部が、レタリングされて掲載されており、その歌詞が、ひどく印象的だったから。
Should we lose each other in the shadow of the evening trees l'll wait for you
And should I fall behind wait for me
Darlin'l'll wait for you
夜の木々の陰で 互いを見失うことがあったら
君を待っててあげる もし ぼくが遅れたら 待っててほしい
(イフ・アイ・シュッド・フォール・ビハインドより)
しかし、ダンシング・イン・ザ・ダークのスプリングスティンは、若々しく、気取ったところも無く生き生きとステップを踏んでいる。暗い狼の遠吠えのようなイメージが一気に払拭された。