moonfishwater28’s diary

気がつくとわたしの心から音楽が奪われていた。取り返そうとするけれど、思い出すのは昔のレコードばかり・・・今はもう手元に無いレコードたちを思い出しながら記憶の隅に眠る音、内側を作る本の言葉を集めたい。

チープ・トリック

 サレンダー

 

 

1974年結成、1977年デビュー。アメリカのロックバンド。現在も元気で活躍中らしいチープ・トリック。サレンダーを見つけて、すごく嬉しかった。ロビン・ザンダーが、王子様っぽくて、アイドル的なロック・グループでしたが、ずっと続けて居るのはすごい。サラリーマン風のドラマー、バン・E・カルロス、キャップを被ったちょっと中年風のリック・ニールセン、冷静沈着?に見えるトム・ピーターソン。このメンバーのギャップが、それまでのロックグループにはない、ユニークな雰囲気を醸し出しています。現在はドラムのバン・E・カルロスが、リック・ニールセンの息子さんにバトンタッチしているようですが、この動画では、彼がもうバッシバッシドラム叩いています。なぜか煙草を吸ってますが~エレカシだったら、ミヤジにマイク投げられてるかもしれない~とにかく、くわえ煙草のドラマーが、すごい目立ってて、勿論曲も良いし、ロビンのヴォーカルもカッコいい。

「Auf Wiedersehen」(アウフヴイーダーゼン)

i want you to want me

忘れがたいアルバム「天国の罠」から、「サレンダー」のほかにもう1曲「アウフヴィーダーゼン」を入れてみました。いろんな国のことばが少しづつ入っている唄で、日本語でも「サヨナラ」「ハラキリ」「カミカゼ」が入っています。「i want you to want me」は、「天国の罠」には入っていないのですが、リフレインが印象的です。ひとりひとりの個性がわかるフォト付き。

家霊      岡本かの子

幾つかの短編が収められている。この本に入っていない短編「川」が、実はすごく好きなのだが、ネットで検索すると「岡本かの子の川は、意味がわからない」という書き込みが多く、それはねえ・・・と説明しようとして、説明できない自分に気づく。「いえ、あのう・・わからないならそのままで・・・」と言い訳して消えたくなってしまう。

しかし、この「家霊」には、「川」は収まっていないので安心だ。言葉に窮することはない。

「家霊」の中では、「鮨」というお話が気に入っている。岡本かの子の短編は食に関するものが多いと聞くが、「鮨」もその中のひとつだろう。「福ずし」を経営する夫婦、その娘と常連客とのやり取りやその雰囲気が描かれるが、名前が出てくるのは客の「湊」と看板娘の「ともよ」だけである。湊は、初老の紳士だが、職業は不詳。「鮨」を食べている時の「湊」の独特の雰囲気に、不思議な違和感を覚える「ともよ」。

ある時、店の外で「湊」と出くわした「ともよ」は、そのことをつい口に出して尋ねてしまう。「先生は(湊は先生と呼ばれている)ほんとうに鮨がお好きなの?」それから「湊」の身の上話が始まるのである・・・

「鮨」を食べている時、「湊」はかなりぼんやりとしている様子で、遠くの景色を見つめている。現実のことが、目に入っていないような、乖離してしまっているような雰囲気なのだろう。

「いや、鮨はそれほど好きでもないんだが、年をとったせいか鮨を食べていると母親を思い出すのでねえ」というようなことを、「湊」は答えている。

話は変わるが、私は、ほぼ毎日、パンケーキを焼く。パンケーキミックスではなく、ホットケーキミックスをミルクやヨーグルトや卵を入れてぐるぐる掻きまわしただけのタネで、薄っぺらに焼くのだ。どうしてもバニラの匂いがないと嫌なのだが、さほど「美味しい」とは思わない。百均で買ったココナツパウダーをかけてみたり、かぼちゃのペーストを塗って食したりする。

安上がりなので、一度に数枚焼いて冷蔵庫に入れておいたりする・・・・私は、自分のこの行動がうまく説明できずにいたが、たぶん、「鮨」の「湊」とどこかが似て居るのだ。

食が細く滋養のあるものを食べられなかった幼い日の「湊」を生かしたのは、母親の手作りの「鮨」であった。家が潰れ、親兄弟も死に絶え、ただ独りだけ残った「湊」は、一生食べていくのにも困らない金も投機によって手にする・・・妻も病死している、この孤独な男は、ただ、「鮨」食べている時にのみ、思い出を現実に紛れ込ませて噛み砕き飲み込んで居るのだろうか。叔母はよくホットケーキやプリンなどのおやつを作ってくれたものだ。そしてそれは、母親が1度たりとも作ってくれなかった「おやつ」なのだった。

ホットケーキを食べている時、私もまた、自分を育ててくれた叔母のことを無意識のうちに心に刻み込んでいるのかもしれない。「湊」が母親の与えてくれた「命」を、まっとうに生きようとしているのと同じように、叔母が与えてくれた僅かな「愛情の糧」を、今日も私は、肉体に混ぜ込みたいのだろうか・・・などと分析してみる。

 

 

 

 

 

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バレエの映画

「ミルピエ~パリ・オペラ座に挑んだ男」

 

 

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「ポリーナ、私を踊る」

ミルピエ~のほうは、ドキュメンタリーの要素が強そう。でも、スローモーションで見る真っ白いチュチュの群舞が素晴らしい。ポリーナ~は、世界的な人気コミックの映画化という情報。基本が出来ているからこそ開けるダンサー以外の道。あるいは、クラシックではない表現方法。でも、全部、クラシックの基本があってこそのこと。

わたしは「ポリーナ、私を踊る」のほうを観てみたい。

 

 

 

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パッ    西野カナ

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昨日、母の日でした。娘からパンケーキみたいなクッションを貰いました。七歳の孫が選んでくれたという「ふわふわ」「もふもふ」を楽しんでいます。西野カナは、娘がよく聞いている歌手の一人だそうです。曲はラジオでリサーチして私が決めました。

ニッケルバック

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動画と一緒に見ると面白いかもしれないニッケルバックを三曲。カナダのロックグループ。なんというか、「自分、不器用っす。」という心の声が聞こえてきそうな職人肌。がに股で地にしっかり足をつけた無骨なまでの唄と演奏を聴くにつけ、見るにつけ、「怒れる4人の漢」と名付けたくなる。勿論、ダンスなんてしないし、かっこつけて胸毛をみせびらかしたりもしない。

こういうロックがあっていい。こういうグループが居てもいい。なんて思う。

ZOO     エコーズ

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頭の中に残っているフレーズがあって、その歌詞がエコーズなのかどうかわからなかった。「パパママ忘れないでね隣りで寝ている僕を♪」これは、ロックの歌詞じゃないよな・・・でも、確かにそう聞いたんだよな・・・などとつらつら思う。連休に動物園に行ってきて、なんだかその時のイメージとこのエコーズの「ZOO」がダブった。

辻仁成氏は、小説も描けるロッカーだということが判明したのは何時だったか?

パリ在住で、三度目の離婚の際に出来た息子さんと暮らしている、という動画が現れた。これは最近のものなのかな。現在とは言えないまでも「最近の動画」ではあるだろう。そこで、自分の頭の中に残るフレーズを思い出し、検索をかけてみた。この歌詞、辻仁成なら、なんとなく唄っていそうだ。

そして、少し単調な曲ではあるが、「パパママ忘れないでね・・・」という歌詞の唄をエコーズは確かに歌っていた。辻仁成氏もそのことを覚えていたのだろう。

さて、今どきの動物園はエサをあげたり、撫でたり出来るのだ。動物たちがせっせと食べる。かなり人懐こい。私が好きだったのは、猛禽類、大きな猫。トラと猫の中間の「ヤマネコ系」が見たかった。この猫は、剥製のように動かなかった。垂れた目でこっちをじっと見ている。肉食なのでエサはあげられないのだが。

やっぱり、少し悲しかった。本当なら、草原を駆け回っているだろうに。こんな風にしか出会えなかったことが幾分もの悲しいのである。

自分の役目はコレ・・・みたいな感じがありありと伝わってくる。帰宅すると、いつも来る野良猫タマが庭に現れた。家猫の二倍くらい大きいが、ヤマネコよりも当然小さい。がっしりした前足を前方に貼り付かせていつものように馴れ馴れしいさまを見て、動物園で見た大きい猫の話しをした・・・

ふむふむという具合にタマは目新しい情報に耳を傾けて聞いていてくれた。

ちなみに一番良いなと思ったのは、崖に住む、貝殻みたいな角を持つヤギだった。彼らはけっこうなスペースをとって作られた絶壁風の場所にボロボロの毛皮ですっくと立っていた。素晴らしいひづめを絶壁に突き立てて・・・・